The really happy person is one who can enjoy the scenery on a detour.

2006'03.07.Tue

マントマン登場
今日はストライキの日。大学はやっぱり静かだったぁ…気がする。(笑)いい天気が続いてた中で久々の雨の日ってこともあったのかなぁ、キャンパスで見かける学生はいつもより少なかったような…。ハウスメイトたちはレクチャーがキャンセルされて、おうちでのんび〜りしとるよ。私はと言えば…いつも通り。あぁ…。

さてさて、今日は2003年の旅、最終章〜♪
ここまでお付き合いいただいた方、どうもありがとうございます〜(>_<)

イギリス国旗
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地図
スペインからイギリスに帰るため、フェリーに乗った私たち。船には両替所、土産物屋さん、レストラン、バー、映画館、カジノなどがあって最初こそ至れり尽くせりに見えものの、実際はどれも貧乏バックパッカーが近寄れないほど値段が高かった…(涙)

それでも溜まった洗濯物を洗ったり、爆睡したり、ヒマになるとデッキに出てぼけぇ〜っと海を眺めたり、それにも飽き足らずRの顔にメイクして遊んだり、なかなか有意義に(?)過ごしとった。
seaそして32時間後ようやくイギリスに着いた頃、時刻はすでに午後9時。辺りはもう真っ暗。港からはバスに乗り、ひとまず駅へ向かう。そして乗り換えの為列車でサウサンプトンへ。順調な帰り道にホッとするのも束の間、到着するとさっそく時刻表をチェック。
…およ??うちらが乗るはずの列車がもうないんよ。10時ぐらいまではあると思ってたんだけどなぁ〜、くそぅ…イギリスめー。

でね、このとき私は月1の偏頭痛に襲われていたんよ。後頭部が割れるようにガンガン痛んで、出来るだけ早く横になりたかったし、ましてやこの体調での野宿は真っ平ゴメン。で、仕方なく宿探しを始めるものの、どこへ行っても満室。ここが最後だ!と入ったホテルでも断られると、「ここで寝よう」なんてRがロビーのソファに深々と腰をかけた。「えぇぇー、こんなレセプションの前じゃ気まずいよー」なんて私に、「言われたら出てけばいいじゃん」となかなか強気な、しかも図太いことをサクっと言う。外よりも安全だし快適そうだけど、絶対ホテルの人に怒られるし…と煮え切らない私を見て、ヤツは一言。 「あのねぇ。人間、時には図太くいかなきゃダメなんだよ」

しかし、私の中のプライドや「怒られんのヤダ」なんて考えが、外での野宿を決断させた。自分の図太さを棚に上げてブツブツ文句を言うRと頭痛でフラフラの私は、えてして駅の改札口で夜を明かすことになったのでした。 ついこの間まで猛暑に襲われていたとは言え、9月のイギリスはやっぱり寒い。目を閉じて眠ろうにも風は容赦なく吹きつけて、地面からもひんやりとした冷たさが浸透し体中に広がる。いくら体をくっつけても、これじゃー眠れそうにない。

しばらく目を閉じていると、少し離れた所で駅員が何やら喋っている声が聞こえてきた。「うちら『どけ』って言われるのかなぁ」なんて不安になる私と、全くもって動じないR。 すると案の定彼らが話し掛けてきた。 「英語わかんないフリね!」と私はとっさに隣のRに言ったものの、Rはこの時のことを振り返るといつもこう言って笑う。「いやいや、わかんないフリも何も、もともとわかんないから。」

彼らに「どうしたんだ?」と聞かれても、めんどくさいからわかんないフリ。「近くにホテルがあるよ」なんて言われても、わざときょとんとして見せる。もし彼らがここをどくように言っても、何を言われてんだかわからんっちゅーフリが出来るように。絶対どかないんだから…!なんて、ここに来てRの図太さに影響された私に駅員も困った顔をしとる。 すると、勝利を確信した私たちに駅員は意外なことを言った。 「ここじゃ寒いだろうから、ちょっとついて来なさい」  えっ!?あたたかいところに連れて行ってくれるの?なんて嬉しくなって、私は思わず即答。「オーケー!!」  …。今までの英語がわからないフリ作戦が…(笑)

駅員が連れて行ってくれたのは待合室。暖房はついていなかったけど、ベンチがあるから横にもなれるし、風が防げるだけ改札口より幾分マシ。親切な駅員にお礼を言って再び横になる…ものの、ベンチはひんやりしてて歯はガチガチ鳴り体もブルブル震えるし、なかなか眠れん。するとそんな私を見ていたR、着ていたロンTを貸してくれた。…おぉーっ!あんね、念の為言うけど「これじゃあRが寒いよ」って、私はちゃんと(笑)遠慮したんよ?…と言いつつ、しっかりお借りしたけど。

が、やっぱり「Rが寒いはずだ」と、私はバックパックの中身で何か防寒出来る物がなかったか考え始めたマントマン。…あっっっ!タオル〜♪タオルがあったじゃ〜ん♪ ひとまず「無いよりはマシだよね」とヤツをその気にさせて、体にバスタオル、首にはマフラー代わりにハンドタオルを巻いてあげる。

…。私としてはね、少しでも暖かくしてあげたいっちゅー優しさだったんよ!?けど…なんかおかしい。 タオルも“○○レンジャー”のような原色のものだし、巻き方にも問題があったかも…。「マントマン、マントマン!」なんてゲラゲラ笑う私と裏腹に、それでもRの顔は寒さで凍る一方だった。その後、私は朝まで熟睡。自分の真の図太さを確認した出来事だった。Rは…と言うと、やはり寒くて眠れなかったらしい。ヤツは実はデリケートだということも知る。

結局、翌朝の列車で無事ホストファミリーの待つチェルトナムへ辿り着けたものの、次回から旅の装備に寝袋が加わったのは言うまでもない。そしてマントマンの登場と共に、その夏の私たちの旅は終わりを告げたのだった。