The really happy person is one who can enjoy the scenery on a detour.
2005'11.04.Fri
バナナの気持ち
日本人はバナナ」 昔読んだアパルトヘイトの本の中にあった言葉なんだけど、何年経ってもやけに頭に残ってる。外側(見た目)は黄色いのに中身は白いバナナ。黄色人種なのに白人と同じように自分たちを差別する日本人はバナナ。そんな黒人の嘆きの言葉。

初めてイギリスに来たとき驚いたのは、街には本当にいろんな人種の人がいること。「日本は単一民族国家」なんてよく言うけど、電車に乗っていても街を歩いていても、周りは大半が日本人。「も…もういいよ…」と酔うくらいほんと日本人ばっかり。

イギリスで街を歩けば、でぶっちょのアングロサクソン系の人がタトゥーだらけの腕でバーガーを頬張っていたり、ケルト系のおじいちゃんがのんびりウィンドウショッピングをしていたり、スラブ系の女の子と黒人の男の子のカップルが街角でキスしていたり、中国人が何やら大きな声ですごい勢いで喋っている声が聞こえたり、アラブ系の人が八百屋の前で忙しそうにしていたり、ムスリムの女性がヒジャーブを風になびかせながらさっそうと歩いていたり。そんなイギリスにいると当たり前な光景が日本に帰るとガラッと変わる。そこは逆にカルチャーショックやねぇ。

でね、今日の授業のテーマが「人種と政治」だったんよ。講義を聞きながらふと、「今まで人種やら差別を勉強していたとき、私はmajorityの中にいたなぁ。今日は大多数の「白人」の中でアジア人は私ひとりだけだなぁ。」って思ったんよ。日本では「差別はしないようにしましょー」なんて教育を受けるけど、それはどれも自分たちを大多数の差別する側だとした教育で、今日のシチュエーションで仮定したら、私は差別される側。そう思っちゃうと、「人種の優越性」やら「適者生存」やら「優勝劣敗」やら、そんな話を聞いていてなんだか恐かった。

日本で日本人に囲まれていたらそんなこと感じないで、例えば「いやいや、肌の色なんて関係ないよ」なんて言ってられるけど、リアルに自分が差別される側になることを思い描いてドキドキしちゃうあたり、自分はやっぱり「バナナ」だと思った。

あ、今さらだけど(笑)この仮定は全部私自身の勝手な妄想よ?
実際には私は幸運にも、まだ差別に遭ったことはないんよ。

で、この話に何かしら結論があるのかと思いきや、ウヒ♪ ないんよ。「差別はやめよう!」とか「私は差別はしない!」とかそんな表面的な言葉を発信したいんじゃなくて、ただ私が今日ようやく「差別」がわかったってそんな話。



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